甲州天空かぼちゃの由来


昔から山梨では、かぼちゃは冬場の貴重な食品として栽培されてきました。

 

戦前、私の母がまだ子供だった頃、大きな葉っぱは夏場の日よけとしても重宝され、家の庭に垣根を作り、屋根まで届くかぼちゃの蔓を仕立てた姿があったそうです。

 

ぶどうの棚栽培が広く普及してからは、ぶどうの間を利用して棚で栽培する姿も、山梨では普通に見られたそうです。

 

ぶどうの価値が高くなり、家で食べるかぼちゃは地面で作られるようになって、その姿は見られなくなってきたようです。

 

そんなかぼちゃを「地域の特産品として復活したい!」、「使われなくなっていくぶどうの棚に新しい魅力を植えつけたい!」。そんな思いを持った仲間が集まり、「甲州天空かぼちゃ」と命名して、栽培技術を磨く取り組みが始まりました。


栽培のこだわり


甲州天空かぼちゃを生産する仲間の一貫したこだわりは、

美味しいかぼちゃを作ること!

 

通常かぼちゃは葉っぱの付け根から何ヶ所も根を出します。それぞれの根から水分や養分を補給出来るため、たくさんの実をつけることが出来ます。

 

ところが天空かぼちゃは根が一ヶ所だけ!当然水分や養分も限られてきますし、付けられる実の数も自然と制限されます。

 

私たちは栽培技術を磨き、結実したかぼちゃに養分を集中させ、美味しくするための管理技術を磨いています。 食べていただいた皆様からは、”大変美味しい”と評判をいただいております。

 

マル北農園では肥料にも一工夫。木質系の堆肥をたっぷり使い、ぼかし肥料を中心とした組み立てで、味の濃い、甘い、ほくほくした美味しいかぼちゃを作っています。